美術館特別展
2011年3月24日
2011年3月26日(土)〜5月29日(日)
0749-62-6364
黒壁10號館黒壁美術館
大人600円(500円)・小中学生400円( )内は20名以上の団体料金
黒壁美術館では「土橋隆弘ガラス作品展」を開催致します。
ご あ い さ つ
1966年、大阪に生まれた土橋隆弘は、大阪デザイナー専門学校でガラス制作を学び、各地のガラス工房での研鑽を経て、2000年より株式会社黒壁の専属作家となりました。現在は小品から大作まで自在にガラス作品を制作する技能を磨き、和洋の伝統的な美意識からモダンな現代的感性まで、多様な美の世界を織り込んだ柔軟な発想によって重厚なガラス表現の可能性を探っています。ガラスで街興しを推進する黒壁の創造的な情報発信の中核として、土橋の活躍はますます重みを増しています。このたびの展覧会では、最新作を中心に約50点を展示し、ガラス作家土橋隆弘の手による作品を通して、素材が持つ可能性を様々な視点から探ります。
土橋が自らの代表的連作と位置付ける「Shell(シェル)~殻~」は、古色付けしたガラスの貝殻を半裁したもので、透明性を否定された鉛色の外観とは裏腹に、その断面に現れた深みのある階層模様が、ガラス素材が持つ本来の姿と作家の意図との相反が生み出す葛藤の表情となって注目を集めます。一方、最新作「Sheath(シース)~鞘~」では溶融したガラスならではの流動的フォルムが、植物の成長力のイメージと重なり、素材本来の味わいがのびやかに発揮されています。これらふたつの連作シリーズの展示によっても、ガラスが持つ表現領域の奥深さの一端をご理解いただけるでしょう。この他、桃山時代の美意識をガラスに取り込んで制作された「Taikoh 太閤 桃山の華」シリーズなども併せて紹介し、黒壁における土橋隆弘の創作の軌跡をご高覧いただきます。
主催者
作家からのメッセージ
私が取り組んでいるガラスとの付き合いは、ガラスの歴史においては、ほんの一瞬の出来事かもしれません。しかし、人生の限られた時間の中で、この素材と一緒に常に何かを考えていたいと私は思うのです。ガラスは物事に取り組む勇気を導いてくれ、自分の世界観を広げる手立てとなっています。同時に、他者との繋がりを築き、素材に対する興味や価値観を共有できる橋渡しともなるのです。
素材の可能性を探求する過程で、人が生きていくことに対する力や知恵、志の意味を学びました。創作に対して自分を納得させるためには、人一倍学びそれらに付随する物事を実践して感じ、モノ作りとして自分自身を納得させることができる技術屋になることが大切だと感じています。
私自身が溶解炉の中で溶けているフレッシュなガラスと交じり合うことはありません。しかし、道具を手や指のように扱いこの素材と向きあう時、機械では感じられない発見の喜びを日々体験します。それは作り手の私だけが享受できる特権なのかもしれません。
「Sheath~鞘~」と、「Shell~殻~」の制作意図
私は、自分自身の内に在る様々な感情・精神・思想 をガラスを通して、生命の幻のような刹那の輝き・力強さ・美しさというものを求め、作品の中に表現していきたいと思っています。心の中の英知と狂気、夢と現実との葛藤の狭間からイメージは生じ、その具現化が芸術を生み出す力に繋がると考えています。
土橋 隆弘
土橋 隆弘 (ガラス作家)プロフィール
1966 大阪生まれ
1985 大阪デザイナー専門学校工芸工業科 入学
1987 大阪デザイナー専門学校ガラス工芸科 卒業
小豆島グラススタジオ 木下順 制作助手/香川
1992 株式会社SUWAガラスの里 入社/長野
1997 株式会社セルボ入社 三田市立ガラス工芸館
ガラス工房インストラクター/兵庫
2000 株式会社 黒壁 入社
2001 徳島ガラススタジオ 徳島ガラススタジオ講演会
講演レクチャー 招待作家/徳島
徳島ガラススタジオ
徳島ガラススタジオワークショップ 招待作家/岩手
2002 株式会社黒壁 リフレクションクロカベ
アートディレクター・ブランドデザイン/滋賀
2003 G.E.N総会 東京国際ガラス学院
学生会議招待作家 パネラー/東京
2006 成安造形大学 講演レクチャー 招待作家/滋賀
明星大学 造形芸術学部 デモストレーション
レクチャー 招待作家
株式会社黒壁 リフレクションクロカベ
アートディレクター・ブランドデザイン/滋賀
2008 草月大阪支部 講演レクチャー 招待作家/大阪
土 橋 隆 弘 展 関 連 企 画
スライドレクチャー「土橋隆弘の造形」
開催日/4月23日(土)、5月14日(土)16:00~16:30
会 場/黒壁14號館 カフェレストラン 洋屋(変更の可能性あり)
定 員/30名(定員になり次第締め切らせていただきます。)
参加費/1,000円(入館料・ドリンク代)
講 師/土橋隆弘(株式会社 黒壁 ガラス作家)
今展覧会出品作品を中心に制作風景や作品についての解説をスライドを交え座談会形式で行います。お気軽にご参加ください。
スライドレクチャー「土橋隆弘の造形」に参加ご希望の方は、黒壁美術館へお問い合わせください。



