美術館特別展
2011年7月11日
2011年6月2日(木)〜8月30日(火)
0749-62-6363(代)
黒壁10號館 黒壁美術館
大人600円(500円)・小中学生400円( )内は20名以上の団体料金
黒壁美術館では、石山哲也展を開催致します。
本展は終了致しました。

1973年に埼玉県狭山市に生まれた石山哲也は、滋賀県立陶芸の森でスタジオアーティストとして活動し、信楽で最も注目される新鋭のひとりとなりました。茶碗や酒器等の普段使いの器から全長1mを超す大作まで幅広い創作を展開する中で、3年前からはオブジェ作品「ゼロの痕跡シリーズ 水面晶」に取り組んでいます。
信楽の陶土をろくろや手捻りで成形し、釉薬・色化粧を塗って焼成、さらにガラスを溶融させて組み込んだ連作は、「時間と空間の関係」を問い続ける作者の思索を形象化したものです。堅固な存在感を主張する陶の周囲を取り巻く板状のガラスは、その平滑性や半透明なマチエールによって水面や水平線のイメージを表現しています。大地の記憶をとどめる土と、シャープな光沢を伴うガラスのコラボレーションは、素材本来の質感を異化し、宇宙や惑星の雄大なスケール感を連想させ、あるいは蜃気楼のような幻惑に満ちた情景を出現させてわれわれを魅了します。
また、うつわの表現においても挑発的で、焼締めや象嵌、金銀彩など様々な技法を組み合わせ、陶による表現の多様性を探求しています。とりわけ、金銀彩に覆われた作品は、金工品のような滑らかな肌にわずかに釉薬の跡を残して、それが炎で焼き上げられた土であることを暗示しています。長い歳月を経て箔や鍍金が磨耗し、芯の部分が露わになった時に、作品は原初の記憶を呼び覚まし、新たな表情を放って再生することを作者は願っています。時の移ろいとその痕跡を作陶に取り込み、悠久の時と広大な空間のイメージを掌中に凝縮させる石山哲也の創作の軌跡をご高覧ください。

自然界には色々な成り立ちをした石が沢山あります。
泥や石が堆積してできた堆積岩、火山の噴火でできた火山岩、動物の痕跡が石になった化石・・・。
それぞれの時間がそのまま形になって表れています。陶はいわば石を創る作業に似ており、素材を通して自分の中の時間を形にできたらと思っています。
石山 哲也
「スライドレクチャー」講師/石山哲也氏
日 時/6月5日(日)16:00~
会 場/黒壁美術館 本座敷展示室
内 容/出品作品についてスライドを交えて解説します。
参加費/入館料 定員30名



