①琵琶パールガラス
琵琶パールガラスの実現へ。
琵琶パールガラス生産者と、ガラス作家とのコラボレーション!
滋賀独自の素材を使ってガラス制作はできないか。イタリアのベネチアングラス、チェコのボヘミアングラスなど、世界にはさまざまなガラスの素材、技法、モチーフがあり、これを確立した地域は歴史にも経済にも活発に躍動しています。
そこで滋賀に目を向けたとき、ガラスに添加する様々な素材を探したところ、近年注目を集めている琵琶湖の淡水真珠養殖「琵琶パール」が浮上してきました。イケチョウガイで育てる淡水真珠そのものは美しく個性的で大変魅力がありますが、貝殻は利用価値が少なくほとんどが廃棄されていました。
溶けたガラスの中に貝殻を粉末にして混ぜ、ガラス作家のデザインとコラボレーションすれば何か新しい表現ができるのではないかとの思いから、琵琶パールを養殖しておられる齋木産業株式会社の
第1回
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ガラスと異素材を組み合わせて独自の表現を追求するガラス作家の
「琵琶パールガラス」開発にあたり、デザインと試作を担当する五十嵐さんにこの事業に対する想いと今後の可能性について伺いました。 |
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琵琶湖の東側に位置する西の湖でイケチョウガイの養殖を営む齋木産業株式会社の
イケチョウガイの貝殻使用をガラス商品とともに展開できればと期待を寄せてくれています。 |
第2回
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真珠を採取した後は、殆どが廃棄されてしまうイケチョウガイの貝殻。この貝殻の粉末を溶解したガラスに混ぜ込み新たな表現を模索する開発を、ガラス作家の五十嵐智一さんと進めています。 それにあたり、ガラス内に発砲する「泡」の表現と、細かな貝殻の粉末を器にまとわせ、まるで「雪」のような表現ができる可能性が浮上してきました。 |
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貝殻の粉末を溶けたガラスに取り込む方法とは別に、貝殻をデザインカット、鏡面研磨することで、パールのやさしい煌めきを放つアクセサリー試作を進めています。
今回はジュエリーデザイナーの後藤さんと共同で進めるために、アクセサリーに対する考え方と事業に対する想いを伺いました。 |
第3回
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約1年をかけて研究開発してきた「琵琶パールガラス」。1,300度で溶けているガラスの中に琵琶湖産イケチョウガイの貝殻を細粒化した原料を融合することで現れる表情を特徴とするガラスウェアを目指してきました。 量産が可能かどうかを検証するために、青森で「津軽びいどろ」ブランドを展開している北洋硝子株式会社へ、ガラス作家の五十嵐氏と黒壁スタッフが赴き、量産を前提とした様々なサンプルを制作しました。 |
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自然な形、様々なカラーバリエーションが特徴の「琵琶パール」。冠婚葬祭等で目にする一般的なパールジュエリーとは違った魅力や役割を演出してくれます。 この多彩な表情を生かしたジュエリーは何気ない日常に豊かなファッション性を与えてくれます。琵琶パールを「フレンチスタイル」のテーマでデザインを進めることにしました。 |