山岡酒造有限会社 純米吟醸長濱
2022年1月22日
今もなお新しい酒に取り組む
明治四年創業の地元に愛される酒蔵。
湖北の山本山のふもと、田園に囲まれた高月町西阿閉に蔵を構える山岡酒造は、1871年(明治四年)創業の老舗。醸し出される酒の殆どが地元産コシヒカリを使用し、地元に愛される酒造りに取り組んでいます。
高くそびえる煙突が印象的な昔ながらの酒蔵。隣には増設された大きな社屋と精米機があり、全盛期には大規模な生産がされていいたことが伺えます。
今回の取材では、層状に積み上げた板の間に「もろみ」を入れた布袋を挟み、油圧機で上方から圧力を掛けて搾る「ヤヱガキ式圧搾機」を使った絞り作業を見せていただきました。
蔵人が一つ一つ布袋にもろみを入れて丁寧に折りたたみ、慎重に積んでいく作業は大変な作業。しかし、自らの重みで袋から染み出す原酒はとても綺麗に輝いていて、絶対にオイシイ!と確信できる光景でいた。
蔵人の直向きな取り組みに感謝です。
山岡酒造の主力は「湖の誉」。かつては能登杜氏が酒造りを行っていましたが、蔵を継いで自ら杜氏となり県内最初の蔵元杜氏とも呼ばれる御年84歳の山岡仁蔵氏は60年以上も酒造りに携わり、今も現役として活躍されています。
ご高齢でありながらも、意欲的に新しい酒作りに挑戦する山岡さんは、2014年4月に発足された、長浜の秘めた魅力を再発見する「長浜の地の酒PROJECT」に参加。
長浜の人が考えるおいしいお酒の完成を目指し、黒壁AMISUプロデュースのもと、長浜の大学生(長浜バイオ大学バイオサイエンス学部)、長浜の蔵元(冨田酒造・山岡酒造)、長浜の米農家(百匠屋)が集い、一粒の種から生まれた至高の日本酒「純米吟醸長濱」を完成させました。
「純米吟醸長濱」は、「したたり」の部分だけを寝かせて醸造しており、口あたりが柔らかく、まろやかな飲み口で日本酒が初めての方にもおすすめの吟醸酒です。
ぜひ、搾りたての「純米吟醸長濱」を新春に味わってください。
山岡酒造
滋賀県長浜市高月町西阿閉1395
TEL. 0749-85-5167