山路酒造有限会社 桑酒
2021年10月30日
和ハーブリキュール"桑酒"
新しい飲み方、楽しみ方を提案
山路酒造は、創業約490年という重厚な歴史をもつ酒蔵です。
北国街道木之本宿の街道沿いで、数多の旅人の往来を見つめてきました。看板商品の「桑酒」は、そんな旅人の疲れを癒やしてきたと伝わります。
桑酒は、日本酒の一種のように思われがちですが、現代のジャンルでいうとリキュールにあたります。
桑の葉を焼酎に漬け込み香り付けしたアルコール分と、もち米を麹の働きで糖化させた甘味分を独自に調合。
糖度は梅酒ほどにもなるものの、麹の力が生み出した自然由来の甘さゆえ、すっきりした味わい。ストレートやロック、ソーダ割りにとさまざまな楽しみ方ができる和ハーブのお酒なのです。
お店を訪ねるとフレンドリーな笑顔で出迎えてくれるのが、女将の山路祐子さん。
13代目の妻として、接客はもちろん、酒造りを担う杜氏さんのお世話、できあがったお酒の瓶詰めから梱包など、縁の下として奮闘してきました。
気さくな山路さんとの会話を楽しみに来訪する人も多い |
さらに数年前からは酒造りそのものも担うように。
「ずっと興味があって。やっとお許しが出ました」とにっこり。
長らく女人禁制だった世界に飛び込むパワフルな一面を備えもちます。
写真提供:宇留野元徳 |
最近では桑酒のモヒート仕様をおすすめする傍ら、お酒を飲めない人にも楽しんでほしいと、桑酒を原料に使ったスイーツやジェラートも展開し、大好評。
老舗の看板を守りつつ、新しさを取り入れ、蔵の歴史をつないでいきます。
山路酒造
長浜市木之本町木之本990
0749-82-3037
写真提供:長浜生活文化研究所(記載のないものすべて)